嫌われる勇気
感想
自分はどうしたいのか、何をしたいのか、自分目線で常に考える。
思考の出発点においては、まずもって「個を最優先」とする。他者の視点を排除し、自己の感覚を言語化することに集中する。他者の視点は、自己の感覚をより高めることに使用する。最近はじめたブログだけど、自己の感覚を研ぎ澄ますのに最適なコンテンツだと実感している。
「課題の分離」を取り入れるようになってからというもの、対人関係において必要以上にストレスを受けないようになり、仕事で作業に集中出来るようになった。気にしないこと、自分が好きなことに集中することで本当に気持ちが前向きになった。社会に順応するために無意識的に培った感覚ではあるものの、「人に気を遣い過ぎ」。確かに気を遣いすぎる人って、何を考えているか「本音」の部分が分かりづらくて喋りにくい。
「わたし」の価値を見出すためには、「素」で勝負すること。「素」を理解してもらうことで共同体感覚を得ていきたい。こわいけど小手先の言葉じゃなくて、素直に出た自分の言葉で勝負する。
自分がいま何をしたいのか、どう生きたいのか。
もっと素直に生きないとね。
使用上の注意
「課題の分離」を実生活に適応しているところだが、特に目上の人物から「態度が悪い」、「もう少し考えてから発言しろ」等の苦情を言われるようになった。
自己の感覚を率直に伝えることは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」への出発点。スタートした今の時期は他者目線を排除することに主眼を置いているため、当然の結果として他者と軋轢が生じているのだと。だからといって、怖じ気づいてまた元通りの他者目線で生活するようになっては意味がない。慣れてくれば、他者目線を上手く利用しながら円滑に会話を進める余裕が生まれてくるはず。
この本は自身の心の持ち方について記載してあるが、他者へ自身の言葉を上手く伝える方法については別。どうすれば相手に響く強いボールを投げることができるのか、また相手が捕球しやすいボールを投げることで言葉のキャッチボールを丁寧に行い、課題解決へと導けるのか、その辺を今後学んで行きたい。
嫌われる勇気の「相手の気持ちを考えない」という考え方 については、その文字通りに意味を解釈してはいけない。「相手の気持ちを考えない」というのは、会話の出発点のみに適応される考え方だと私は思った。まずは自分の気持ちに正直になろう、そしてその後、相手の話をじっくりと聞きながら課題解決方法を一緒になって考える。そういう姿勢が必要なのではないか。