【映画】ストーカー

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あらすじ

3人の男が”ゾーン”と呼ばれる地域に侵入する物語。

感想

1979年公開。

第1部のモノクロ映像時はとりあえず流し見で。本番はゾーンに入ってから。
ゾーンに着くとカラー映像に変わるのは、現実世界がモノクロだからか。

精神の反映はソラリスの海と同じ設定。
ゾーンは絶望した人間のみを通す。善悪に関係なく。

途中で”詩”のようなものが挿入されるが、タルコフスキーの映画はデフォなのか。
ストーカーは特に名言多過ぎ。しかも今の自分にかなり刺さっている。
今回は井戸の水の音が聴こえる中で、無力であること、自分を信じることについて語りがあった。

硬直と死は隣り合っている。弾力と軟弱こそ若さの象徴だ。凝結したものに希望はない。

人類が存在するのは創造するためだ。芸術作品をだよ。

カメラワークが惑星ソラリスと同じ。
スライドしながら人がフレームインしてくる。

久しぶりに終わってからポカーン作品になった。
全然、意味わからん。結局”部屋”に入ったの?ラストシーンのコップが動くのなに?

結局悪い癖で解説をググったけど、完全に腑に落ちることはなかった。
犬が部屋を移動させて絶望した母親の救済で、足の悪い少女がテレキネシスを使えるようになった?うーん。それだとあんまりグッとこない…。

魂の救済。絶望しているものだけが受け取れる。
この間の日記に同じこと書いてた。タイムリーなトピック。
もしかしたら絶望がないと、作品を作れないのかもしれない。歳を経るにつれて、絶望感が薄くなったり、幸福度が上がったりして自分と向き合って作品を作ることがなかなかできなくなるのかもしれない。
だから絶望できるうちは安心していい。今日も絶望しているから作品と向き合える。

3時間の長い映画だけど、綺麗なリマスター版でもっかい見るといいな。

星評価:★★★★☆