【映画】カサノバ

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フェデリコ・フェリーニの作品は8 1/2の続いて2作品目。まさかのamazonプライムにあったので、視聴。どう考えても攻めすぎ。カサノバでは美術監督も兼任しているようだけど、その拘りは冒頭の3分間だけ見ても異常。道化師たちが一斉に集う悪趣味な異世界。この作品もムッソリーニ政権下で作られた「チネチッタスタジオ」で撮影されたらしい。

1976年の映画で、歴史とシュルレアリスムが癒合し、エロティシズムと人間の身体が映像作品の中心にある。ホドロフスキーと同じセオリーとして、サーカス、道化、フリークス、巨乳巨尻の女が非現実の境界を不透明にする演劇的アイコンとして用いられる。この辺りは、疑問にすら思わなくなってきた。

性豪ジャコモ・カサノバは18世紀ベネチアの作家で、1,000人以上の女性と夜を共にしたという、恋焦がれた女の姿を追い続ける物語。光源氏のイタリアバージョンと思ったらよろしいか。いや正確に言えば…乱痴気騒ぎの『人間発電機』の物語。

上流階級の退廃的な雰囲気が常にある。もしかしたら昔は、今よりももっとぺスミスティックに生きていた人が多かったのか…。いや、フェリーニがそうであるだけか。ムッソリーニ政権下を生き抜いたらこうなってしまうのか。

意味不明な上下運動(性描写)を見せつけられて、『生命の炎・耽美な死』という表現でアートとして昇華しているようだが、この辺りのルールがまだいまいち理解出来ていないので、身体表現とエロティシズム(快楽)の関係性は理解を助ける資料がないものか…。