【映画記録 パート33】:田園に死す
あらすじ
寺山修司の監督により制作された長編映画。寺山の映画作品の中で代表的作品であり、寺山の幼少の頃を描いた半自伝的映画。
感想
1974年公開。
寺山修司の世界観はどうしてもニヤニヤしてしまう。
少女たちの合唱が入って、白塗り集団が出現するだけでもう笑う。
間違いなく野性爆弾のくっきーが悪い。学徒帽被って下駄履いて白塗りって完全に…。詩とかイタコもそう。普通だとビジュアルが怖くて、異世界に見惚れるのだろうけど、まじでくっきーが悪い。カオナシもここから来てるのか?
自分なんかは笑ってしまうんだけど、熱狂している(していた)人もいて。時代って狂ってる。
皮被り(包茎)手術すると、ヤンキーになるのか?なんだこの設定。
初っ端から飛ばしすぎてまじ意味不明。畳ひっくり返して詩が入るとかなんやねん。
映画の主体性はすっ飛ばしてる。言葉も何言ってるか聞き取れないし。
開始30分で休憩せざるを得ないレベル。
色彩は美しい。卑しい紫色と、赤色のコントラスト。全体的にはブルー。
カットが早すぎて、設定が意味不明すぎてついていくだけで限界。
たまに映る八千草薫に癒される。さすがに八千草薫は白塗りしてない。
美術部門の人は本当にすごい。
この世界観を確立させるのに、数秒のカットの美術の仕事がめちゃくちゃ細かい。
「馬鹿野郎!また人の女房を膨らましやがって!」
どういうことなん?????あの人の眉毛どうなっとるん?
あー回想だから記憶が曖昧で普通とずれているのか…なんて思ったけど分からん。
三上寛の唄はいい。この時からいい。
起承転結がなくて、見るの辛かった。多分内容は忘れてしまう。
物語というより、演劇、小道具。
雛人形が川を流れていくのすげえ笑った。
とにかく時間の無駄だったが、所々面白かった。やっぱり映画としては…。
ずっと何見せられてるかわからんし、最後も仏壇?の前で何してんねん。
星評価:★★☆☆☆