あらすじ
1969年のジョン・ウェイン主演の名作西部劇映画『勇気ある追跡』をジェフ・ブリッジス主演でリメイク。
感想
2010年公開。
若く聡明で、毅然とした主人公の女性を描く。あぁ…美しい映画だ。セット、衣装、小道具全てがとても美しい。
体裁だけ見ると、LEONのような構成でもあって、殺し屋と少女ではなくて保安官と少女だけど、なぜこうも少女とおじさんは相性が良いのか。
馬で川を渡るシーンって、まじでどうやって撮っているのか。
後半、クマのおじさんが出てきてから一気に狂気が始まる。これがコーエン兄弟。そして、男の弱さ。酒に溺れる初老の保安官コグバーン。家族にも裏切られ、結局孤独に陥る。頼みの綱のラビーフも犯人を諦める。ラビーフがテキサスに帰ると言い放つシーンのBGMが合ってない気がした。
暴力的で、誰にも理解されない孤独にハマる老人。クズな男が魅せる勇ましさ。何だろう、この西部劇の格好良さ。
鑑賞後にwikiったけど、やっぱりリメイクなのか、この映画。どうも出来すぎていると思ったら、スピルバーグが総指揮でした。やっぱり、前情報なしで見るのが一番面白い。
保安官コグバーン役は「隣人は静かに笑う」のジェフ・ブリッジスだったのか。鑑賞中は、全然気づかなかった。
途中で一味に捕まる展開は意外。
荒野を馬に乗って走るラストが完全にスピルバーグ。うーん、あまりにも綺麗に映画を作りすぎてる。と思っている合間に、馬をナイフで指して激走させるシーンも入ったり。その馬を簡単に殺したり。感動するんだが、残酷なんだか、映像の起伏が激しすぎて流石についていけない。
星評価:★★★★☆