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【映画】ホーリー・マウンテン

投稿日:2018年10月7日 更新日:

【映画記録 パート42】:ホーリー・マウンテン

あらすじ

錬金術師は9人の弟子と共に、不老不死の秘法を知る賢者達から秘法を奪う為、賢者達が住む聖なる山(ホーリー・マウンテン)に至るが…。

感想

1973年公開。

月に1度はカルトムービーを観なくてはならない。むしろ刺激が強すぎて月に1本しか観れない。ホドロフスキー初見。

冒頭からカルトの匂いがえげつない。バリカン持って剃られるし、ハエがたかってるとか、手足がない人とか、もうどのシーン切り取っても狂ってて楽しい。衣装を着たカメレオンが可愛い。これも突然すぎて不意を突かれる。モチーフとしてフリークスが出てくるのは、リンチも同じ手法だなぁ。

やりまくってることが全部タブーの域で、今だったら映像化絶対に無理。性器、セックス、動物殺し、キリスト殺し、暴力、全部やってる。内容はともかく映像美がえげつない。不本意ながらオールタイムベスト10入りしてしまった訳だが、ホドロフスキーの映画を安易に薦めることは絶対に出来ない。セットや美術が大掛かりで、めっちゃ金かかってる!!のはよく分かった。

猿とおっぱい。眼球を取り出すおじさん。マジで意味不明。賛否両論とかそういう類の作品ではない。高い塔の中に入っていくシーンが好き。虹色の部屋の中で、ラクダがいる部屋の色彩本当に凄い。

台詞がほとんどない。動物の配置がすげえわ。ラクダ、カバ、ペンギン、牛、コンドル。白い孔雀、ゾウ。映像美、映像美、映像美で魅せてくる。寺山修司、横尾忠則が傾倒するのもよくわかる。内容はともかく、とにかく映像美だけで満腹になれる。

ケツにペンキ塗ってなんか作ってるところも好き。女性が登場すると、ほぼ裸になる。音楽も多彩で何でもござれって感じ。中盤はカルトの短編集を魅せていくようになる。

案外に多くのメッセージがあって、拝金主義、資本主義、忘我、毒親、仏教の空思想…色々切り口があって逆にびっくりする。意味なんて追いかけるのは分かってるし、意味がない方が安心してしまうのだけれど。鑑賞後に解説ググってみると、うんこが黄金になるのは、お金がウンコだかららしい。あと、裸になるのは権力や身分を捨てたらみんな裸だろって意味だと…。やっぱりこの人、深い。こんな映画撮る人が浅い訳ないんだが。チャーリーとチョコレート工場はこの映画の超劣化版と私の中で定義された。

執着、誘惑、欲望を捨てて、全てを捧げる。最終的にはそういう話になった。何十匹の鶏の死骸を木にぶら下げるとか、体の上に数十匹のタランチュラのせられるとか、地獄絵図。あれよく撮影したな。最後落ち着くかと思ったら、そんな訳ない。

うわあああああああああ、最後にガチの異化効果きたー!!!!!!!!!!!!!これか、これが言ってたやつか。演劇の手法なのか…。

現実主義と超現実主義の戦いなのかもしれない。夢見て生きても意味ないよ、現実見ろよ!って人と、現実見ても全部嘘だよ、バカやってろっていう戦い。そして、私は後者にののさばったわけ。

星評価:★★★★★

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