あらすじ
人類の夜明けから月面そして木星への旅を通し、謎の黒石板“モノリス”と知的生命体の接触するが…。
感想
1968年公開。
キューブリックの映画を立て続けに鑑賞。
野生動物のドキュメンタリー映画化を観ているかと錯覚する冒頭のシーン。
もしくは猿の惑星のパロディ。いや公開日を考えればこちらが元ネタか。
骨叩きつけるシーン笑った。
宇宙船内で360°回転する描写が多いけど、当時は写し方が斬新だったんだろうな。
AIが出てくるあたり、インターステラーはオマージュになっているのだろう。
ハルって名前は同じじゃなかったっけ??忘れた。
1960’sに人工知能の概念が映画で登場していることが有り得ないレベル。
そもそも宇宙のイメージ、宇宙船、宇宙服などをBGMをほとんどなしで写していく描写なんかが斬新だったのかも。
後のSF映画に多大な影響を与えたことは想像がつく。ゼログラビティなども。
今見ても映像は綺麗だし、想像よりレトロな感じではなかった。
ハルが”感じる”とか、”怖い”って連呼しててあれはやばかった、
知能を持った機械…1960年代から既にテーマになっていたとは。デトロイトビカムヒューマンに通ずる。
今の商業映画とは一線を画す映像美、音響効果。
直前にルーパー見直したからだけど、年老いた自分と出会う展開だけは一緒。
後半の30分はマジですげええええええええええ。
今見ても全然やばい。正直中盤まで舐めてたし、ここまで評価されてる理由がわからんかった。
はああああああああああ、ビックラコイタ。
もうこの時代に全部やってるやん。いや、この映画越えてるSFってどのくらいあるの?
映像美、映像美、映像美。意味とか越えてくる。
部屋の中にモノリスがあって、”私”が生命の流れを巡るシーン。まさに生々流転。横山大観。
説明不要。ここまでくると考察とか見たくないレベル。
SFの金字塔って言われてなぜ半世紀前の映画が嘘だろって言われてたけど、私が観たSF映画でどう考えてもNo.1。
伏線の回収とかストーリーが、セリフがどうのとか関係なく、これが映画の本質なのではと思った次第。
星評価:★★★★★