映画

【映画】惑星ソラリス

投稿日:2018年8月4日 更新日:

【映画記録 パート22】:惑星ソラリス

あらすじ

未知の惑星ソラリスを調査中の宇宙ステーション。そこで異常事態が発生し、原因究明のため科学者クリスが派遣される…。

感想

1972年公開。

最後がとにかくヤヴェえええええええええええええええええ。
さすがに頭抱えた。伏線どころの騒ぎじゃねえ。

物語

こんなに長い映画初めて鑑賞した。タルコフスキーはテンポが遅いらしい。

初めの赤ちゃんの話で既に引き込まれる。
"海は思考力を持っている"という言葉から始まってしまった。

中盤のスナウトが登場して、意味深なことを言い始めてからゾクゾクが止まらない。

後半から名言が続く。

人間は愛に到達していない
人間の救済は恥の中にあるんだ!
幸せなんて古くさい概念さ
幸せな時は人生の意味や永遠なんて考えないものさ

ラストシーンに近くと、現実世界ではなく深層心理の投影が始まる。
幻覚作用が深くなるにつれて抽象化がさらに進行していく。

映像

どの場面をカットしても美しい映画。
色の使い方が半端ない。長い会話のあとにプラズマの金色世界や雲の流れを見せたり、カラーとしてモノクロや淡い青色、褐色で見せたり。
家の中で雨が降っているのもいいね!

水音から始まり、鬱蒼とした茂みの中で靄がかかっている。
ただ、雨の演出は雑だったな。

中盤で首都高が映像に出てくる。その美しさに気づいていた人がいたのか。
SquarepusherのBeepStreetを思い出す。公式のPVではないが、もしかして元ネタはここから?

カメラを180°回転しながら会話していく演出が良かった。
カメラを振って後から人がフレームインしてくる。
今の時代ならVRで見るイメージ。でも、自分で回転させなくても面白いな。

音楽

キューブリックと違って、BGMがほとんどない。環境音や不気味な音が少しある程度。

環境音と電子音をミックスした音楽を作っても面白いと感じた。
有機と無機の融合。アンビエントに近い音楽。是非とも探求したい。

ラストシーン

最後って結局"思考力の持つ海"の中にずっといたってことだよね。
それって映画始まったいつの場面からいたのかって考えたらすげえ震えた。
もしかして全部海が見せていたことなの?とか考えてしまった。

哲学的な内容が多かったけど、全部は拾いきれなかった。
映像に関してストーリーに関しても覚醒コンテンツだし、歳を追う毎に観るとまた違うかもしれんという期待を込めて星評価は5。

解説を読んで

なるほど普通のSF作品と違うところは、単に"未知との遭遇"に焦点を当てていないところか。
ソラリスの海の存在の謎は解明されないまま、心と記憶の奥底と対面しクリスの内面世界が描かれ"心の奥底にうごめく何か"に対峙させられる。
人間の理解や理性を超越した形而上的な未知との遭遇はきっかけに過ぎず、描くのは人間の内面世界。ひゃー。
構造的にはきっかけとなる麻酔が未知との遭遇=ソラリスの海、核心=覚醒部分が人間の内面世界か。この構造は現在でも同じ…創り方は同じなのかも。

*原作者:スタニスワフ・レムのインタビュー(1998年)

(100分de名著より)
あらゆるものは移ろいやすく、不確かだと思い知らされました。
これこそまさに我々の20世紀の本質ですよ。

21世紀も同様に続いている概念。
今までの常識が通用しない状態が突然訪れる。
ユダヤ人として激動の時代を生き抜いた

星評価:★★★★★

-映画
-, , ,

Copyright© あとは頼みます。 , 2020 All Rights Reserved.