【MIX理論パート3】:EQ
EQ
(wikiより)
音響機器のイコライザー (Equalizer) とは、音声信号の周波数特性を変更する音響機器である。イコライザーを使って、音声信号の特定の周波数帯域 (倍音成分や高調波成分あるいはノイズ成分)を強調したり、逆に減少させる事ができ、全体的な音質の補正(平均化)や改善(音像の明確化など)、あるいは積極的な音作りに使用される。
イコライザーはまず不要な音をカットすることを覚えるのが基本。
強調させる方法はカットを覚えてから。
EQの種類
最近のDAWに標準搭載されているイコライザーは、パラグラフィックイコライザー。
パライコと同様に周波数、ゲイン、Qと言ったフィルターの各パラメータで操作を行うが、グライコのように視覚的に全体の周波数特性をグラフ表示する機能を持つものを言う。
パラメトリックイコライザー(Parametric Equalizer)
グラフィック・イコライザーのように多くのポイントを変えるものではなく、ある周波数を選んで、細かくアップさせたりダウンさせたりして音色を変える装置。
フリケンシー(周波数)、Gain、Q(周波数カーブ)を設定できる。
通称、「パライコ」または「パラEQ」という。
グラフィックイコライザー(Graphic Equalizer)
グラフィックイコライザは、上下にスライドできる複数のつまみがついていて、これらのつまみに各周波数帯のゲイン(増幅度)が割り当てられている。
パライコと違って、周波数毎のスライダーを並べて特性を視覚的に把握してあり、調整できる周波数などが固定されている。
通称、「グライコ」または「グラフィックEQ」という。
EQのタイプ
パスフィルター(カットフィルター)
特定の周波数以上(以下)をばっさりカットするときに使用する。
持ち上げて強調する操作はできない。
・ローパスフィルター:Highをカット。
・ハイパスフィルター:Lowをカット。
シェルビング
特定の周波数以上(以下)を持ち上げたり、カットするときに使う。
パスフィルターはカットしかできないが、シェルピングでは持ち上げて強調することもできる。
ピーキング
特定の周波数をピンポイントで持ち上げたり(ブースト)、カット(アッテネート)するときに使用する。
5つのゾーン
・ゾーン1:超低域(63Hz未満)と低域(63Hz〜100Hz)
・ゾーン2:中低域(100Hz〜300Hz)
・ゾーン3:中域(300Hz〜2kHz)
・ゾーン4:中高域(2kHz〜8kHz)
・ゾーン5:高域(8kHz〜12kHz)と超高域(12kHz)以上
ゾーン3:中域(300Hz〜2kHz)
あまりイコライジングしない。
ゾーン4:高域(2kHz〜8kHz)
一気に垢抜けたサウンドになる。
2kHz付近
打音のガツっとしたサウンドが出て、直進性のあるサウンドになる。
キックとスネアをピーキングでブースト。
不自然になりすぎない範囲で。
2kHz付近〜3kHzあたり
ボーカルの「母音」のいびきが豊かになる。
3kHz付近〜4kHzあたり
ボーカルの「子音」が強調されて、歌のリズムがはっきりする。
4kHz付近〜5kHzあたり
ギターの巻き源のザラつく感じ。
スネアのスナッピーのざわ…ざわ…する感じ。
5kHz付近〜6kHzあたり
ドラムのヘッド、皮モノパーカッションのタッチニュアンス
6kHz付近〜7kHzあたり
ベースをメタリックにしたいとき、ピーキングをゆるめにかける。
スラップ奏法に効果的。
ゾーン5:高域(8kHz〜12kHz)と超高域(12kHz)以上
高域(8kHz〜12kHz)
サウンドの華やかさ。メジャー感のあるサウンド。
・8kHz
エレキをエッジのあるサウンドにしたいとき、8kHzを2〜4dBくらい突くだけでドライブ感が増す。
エレキ以外では、アコギ、ドライブしたベース、スネア、オープンハイハットが効果的。
派手な歌声にしたいならボーカルにかけても良い。
・9kHz以上
シンバル類のサステイン中のシャ〜成分を使う。
シェルピングのふんわりブーストでオーバーヘッドから稼ぐ。
※ハイハットのオンマイクから直接はオススメしない。
超高域(12kHz)以上
・12kHz
シンバル類の打点。
かなりキツめのピーキングでつく。
・13kHz以上
イコライジングでは稼がない。
周波数帯域を持っている音をアレンジの時点から組み込んでおく。