【モード理論 パート1】:モードスケール
モードの特徴
コード(和声主義):機能重視。和声にとって不協和な音は排除する。
モード(旋律主義):機能に縛られない代わりに、解決感がないため停滞している。
ポピュラー音楽においては、コーダル/モーダルな世界を行き来している楽曲が多く存在している。
特性音
主音とともに、どのモードが奏でられているのか明示する役割を持つ。
モードの特徴を提示するためにフレーズの早めに特性音を用いることが多い。
チャーチモード
Major系
リディアン(Lydian)
特性音:♯4
イメージ:アタマぱっぱらぱぁー。チャラ男パーティーピーポー。
イオニアン(Ionian)
特性音:♮4(Major系の中心)
イメージ:可もなく不可もなく普通な人。コーダル世界ではCメジャー。
ミクソリディアン(Mixolydian)
特性音:♭7
イメージ:漫画の主人公。色気がある。
Minor系
ドリアン(Dorian)
特性音:♮6
イメージ:影があるセクシータイプ。
エオリアン(Aeorian)
特性音:♭6(Minor系の中心)
イメージ:暗くて実直なサラリーマン。コーダル世界ではCNM。
フリジアン(phyrhgian)
特性音:♭2
イメージ:ミステリアス。悪魔的。マイルスデイヴィスが最も使用したスケール。
ロクリアン(Locrian)
特性音:♭2・♭5
イメージ:フリジアンから派生。殺人鬼。話が通じない。実際に曲中にあまり出てこない。ロクリアン正岡。
2コード提示とは
モーダルな曲であることを主張するためにモーダルな特徴を持つ2つのコードを提示する方法。
…(モードをコードで表現すること自体、最初から限界がある)
歴史的に見れば、コーダルからモードが派生したため、どうしてもコード理論からの視点での分析となる。
Cフリジアンの場合
最小単位モードの提示
特性音を含んだMajorトライアドでモードを提示する。
トライアドの導き方
12コのトライアドを並べて、条件に合うものを探す。
なるべくメイジャートライアドを優先するのがルール。
条件に合わない場合はマイナートライアドを使用する。
【モード理論パート3】4thボイシング
コーダルな世界では、3度を重ねた「コード」に縛られていた。
モードの世界では、調性感がないために外してもいい。そのため
4thボイシングの特徴として、安定感のない3度を外すため浮遊感のあるサウンドになる。
理論体系化はされていない。
ハービーハンコックなどが使用した。