あらすじ
禁酒法時代にニューヨークのユダヤ人ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いた、レオーネの遺作にして代表作。
感想
1984年公開。
名作だとは聞いていたけど、上映時間4時間あって、手を出せなかったけどようやく観た。思ったよりも最初からグロい。カットが変わっても電話が鳴り続ける演出が既に好き。バックに飾ってある絵がアンディ・ウォーホル風。しかも、イエスタデイ流れる。
子供編に突入してからはかなり観やすい。包みについたクリームを食べてから堪えきれなくなって全部ケーキを食べちゃうシーン好き。
ヌードルズが店に忍び込んで、少女と2人になったところでようやく美しい映画だと気付く。
狂気を実行するときにはクラシックというのは、キューブリックと同じ手法では。ラストシーンに入る前にオープニング見返して時系列整理した。3時間前の映像を私は覚えているはずがない。この映画を好きでオールタイムベストNo.1にする理由が今はなんとなくわかる。もっと歳をとってから再見するとやばそう。
ただ、なんとなく。今を大切に。もっと素直に無邪気に、時を大切にしたいと思う映画。「アバウトタイム」とはまた違って、卑しさも失敗もやり直せないけど、この一瞬を生きることと、仲間や異性を大事にする時間の大きな流れを感じる。子供、女性、裸、性、友情、暴力、人間、世界、音楽…。美しさとは、つまりは生きるとは。
子供も大人も登場人物が全員チャーミングなんだよなぁ…。しかも子役とそっくり。いや逆なのかな…。
最後に銀時計が出てくる演出はにくい。…これ解説なしで理解できる人いるのか?カルト映画以外でここまで難解だった作品は今までにない。ヌードルズが最後に見せる笑顔もよく分からない。ググって解説読んでたら、あれは夢オチだったとか言ってる人いたけど正気ですか?
*数日経過してからの感想
なんかね。じわじわ来てるんすよ、この映画。
初回視聴は時系列整理するので手一杯で色々とわからんことばっかりだったけど、それがわかってから色々とシーンを思い返して観ると本当に美しい。すぐには理解できなかったけど、数日経ってから良さが分かるこの感覚…はじめて。子供も大人もクズで切なくて最高なんだ。
ってなわけで星評価は5へステップアップ。めでたくオールタイムベスト入り。
星評価:★★★★☆ → ★★★★★