あらすじ
十二歳の少年アントワーヌ(ジャン・ピエール・レオ)は、恵まれない境遇の中で辛い日々を過ごしていた。彼は母の連れ子であり、親子三人暮しの狭いアパートには共稼ぎの両親が帰る前に日課の掃除が待っており、口やかましい母親と妻の顔色を伺う父親との、忙しない食事の後片づけなどで宿題をやる暇はなかった…。
感想
1959年公開。
ついにトリュフォー映画を。Once Upon a Time in Americaが4時間の映画だったから、1時間40分が短く見える不思議。あと、初めてモノクロ映画観たけどそんなに苦なく観れた。
もう今は見なくなったであろう、古いタイプの先生と悪ガキ。平成以降はこのタイプはおりませぬ。少なくとも私の知る限りでは。でも、子供たちは可愛い。
石炭ストーブ(笑)この時代は当たり前だったんだろうけど、もう時代の生活様式に目がいってしまうのはしょうがない。
回転する台で遊ぶシーン怖えええええええええ。あれがアトラクションとして成立しているのも凄い。人間の顔がぶれてパラパラマンガみたいに見えるやべえ。
反抗期っていう言葉で片付けるけど、問題はもっと本質的なところにあって。本人がやりたいことに向き合ってない、社会通念を押し付けて、中盤までは毒親問題のテーマ性が強いかな。でかい声で怒鳴り上げてー、私は大人なんだぞー!教師なんだぞー!ってのが60年前から現在まで続いているんですが、教育は本当に進化してない。
家の窓から吹き矢で狙うのは、エアガンバージョンを子供の頃にやりました。
鑑別所から逃げて最後はカメラ目線。Lovelyな映画で、癒された。
星評価:★★★☆☆