【シンセ理論パート3】:VCF
フィルター
フィルター:ある周波数領域の音を削って、音色を加工する機能。
フィルターを掛ける周波数の事を「カットオフ・フリケンシー」という。
この「カットオフ・フリケンシー」に時間的変化を与えて削る周波数を上下させたり、 削る量を変化させるとシンセサイザーらしい、面白い効果を得られる。
フィルターの種類
ローパス・フィルター(LPF)
高音域の倍音を削る。
シンセの音作りをする場合に使用するのは、9割がローパスフィルター。
ハイパス・フィルター(HPF)
低音域の倍音を削る。補正用のニュアンスが強い。
①音が思ったより太すぎる場合
②意図的に低域をカットして、ラジオ的なローファイ感を出したい場合
③フレーズが低音域になった場合にレベルが大きい場合
バンドパス・フィルター(BPF)
欲しいところだけを残し、高低音を削る。存在感のある強い音にしたい場合など。
①中音を軸とした存在感を出したい
②広域と低域を共にカットする必要があり、同時にEGやLFOなどでモジュレーションをする際、カットオフのポイントも同期させたい
NOTCH FILTER(ノッチ・フィルター)
中音域部分を削る。
①他のフィルターとシリアル接続して不要な周波数をピンポイントで削りたいとき
②LFOやEFでカットオフをモジュレーションして、柔らかいフランジャーのような効果を作りたい場合
COMB FILTER(コム・フィルター)
特徴:櫛上に削ることで、縞上に残る。
レゾナンス(RESONANCE)
特徴:カットオフ・ポイントの周波数帯域にある倍音を強調する
使用法:ギュイーン、ビューンといった音に変化する
キーフォロー
自動的に音量を補正する機能。
※ローパスの場合、高音の音量が下がるが自動的に音量を調整してくれる。