【作曲】VCO

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【シンセ理論パート2】:VCO

オシレーター

音色の元となる波形を作る部分のこと。

OSCの種類

ノコギリ波(Saw)

特徴:最も使用頻度が高い。倍音が多く、きらびやかな音。
使用例:リードシンセ系、ブラス(金管楽器)
※右肩上がりの波形を通常のSaw Wave、右肩下がりの波形をReverse(またはInverse)

合成

*ノコギリ波×サイン波
設定:サイン波のTUNEを-12
特徴:神々しい感じ。教会っぽい。

矩形波(Square)

特徴:基本周波数の奇数倍音を全て含んだ波形
使用例:クラリネットなどの木管楽器

*デューティー比/PWM
1周期に対する横方向の比率の事。
矩形波では、50%となっている。
デューティー比に変調を加える事をPWM(Pulse Width Modulation)という。

パルス波(Pulse)

特徴:矩形波の上下の長さが異なっているもの
使用例:ファミコンの音

チップチューン作成のフリー音源として有名な「magical8bitplug」には、25%、12.5%のパルス波がプリセットされている。

三角波(Triangle)

特徴:倍音がかなり少ない
使用例:リコーダー、フルート
VCAのEG:Sのみフルテン。ADRはゼロ。

合成

VCO2基のうち、ボリュームは三角波が大きめで設定。ボリュームの調整は大事。
エフェクトにリバーブとディレイを少しかけて、奥行きと透明感を演出してみた。

*三角波×ノコギリ波
特徴:ノコギリ波を混ぜると、三角波単体よりも芯が出る。他より最も正統派なイメージ。

*三角波×パルス波
特徴:チップチューン色がかなり強め。PWの値を変えると音が変化する。

サイン波(Sine)

特徴:倍音を一切持たない、ボーっとした音
使用例:音がイメージより細い場合に、補正用に太くする効果

ノイズ(Noise)

特徴:サイン波と対極にあり、あらゆる周波数の音が満遍なく全て含まれている
使用例:打楽器全般、SE系、風や波の音

VCOのパラメータ

*PITCH
全体的な音域を決める。オクターブ単位で切り替えるのが通常。
単に移調したいときはトランスポーズ機能を利用した方が音色変化を伴わずに済む。

*FINE
音域の微調整用のもの。2基のオシレーターのピッチを微妙にずらす「デチューン」という状態を作ったり、「ホンキートンク」と呼ばれる少し音痴な感じを狙うときに使用する。