【読書】ファクトフルネス

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ファクトフルネス

内容

「経済・環境・医療の分野において、多くの人間が現在の世界情勢について誤った認識をしている」ことを客観的データをもとに説明しているのが本書。著者のハンス・ロスリング氏はこの本を執筆した後、2017年に膵臓がんで亡くなっているらしく、遺作となっている。

世界情勢は刻一刻と変わり続けており、我々が受けた教育は既に古い。聴衆を煽って視聴率を稼ぐだけのマスメディアの悲観的なレトリックに流されず、定量的数値によりファクトフルネス〈=事実に基づいて考える〉ことをが重要である。世界は着実に前に進んでいる。

10の思い込みに対する客観的批判

  • 全世界の低所得国は9%であり、中所得国が75%を占める。
  • 現在の世界の平均寿命は70歳である。
  • 世界人口は100〜120億人で安定し、それ以上は増加しない。
  • 災害・戦争・テロの犠牲者は、先進国において減少している。テロは発生するが、犠牲者は減少する傾向にある。
  • 世界の30歳の教育時間は男性と女性で1年しか違わない。
  • 宗教/文化に影響せず、所得格差により生活レベルが変化する。
  • 欧米の経済に、アジア・アフリカが追いつく。マイクロソフトとGoogleのトップはインド人である。
  • 2012~2016に急拡大した国は、9/10カ国が非民主主義国。
  • CO2排出量は、人口1人あたりで判断する。
  • 社会問題を解決するには、じっくりと時間をかけて良い。

感想

サピエンス全史でも同様のことを思ったけど、客観的事実を狂うようにインプットしたい。自分の考えを持つ為には、今ある確かなエビデンスを持つ情報と、情報の基になっている背景〈=クロニクル>を理解する必要がある。つまりは、物事を多角的にみる必要がある。たった1つの視点で、たった1つの問題を見つけ、たった1つの答えを探さない。

マーケットの『需要』を理解する。例えば、世界人口と経済発展の中心は、アジアとアフリカに移行する。本書によれば、次の投資対象はアジアとアフリカに向けた商品を作るべきとのこと。ミクロ視点を向ければ、マーケットに存在する自分の『需要』とは何だろう。

主観〈=思い込み>を捨て、客観的事実に基づいて多角的にクロニクルで情報を理解する。

マインドから考えれば、他人の主観はコントロール出来ない(しちゃいけない)し、簡単に信用しちゃいけない。主観→客観の流れに話を持っていくことが、他者理解への第一歩。そして、他人だけでなく世界を知る重要なテクニックである。主観に対して、主観を対峙させる方法は適切ではない。主観に囚われず、冷静に客観的事実を基に情報をインプットする。