あらすじ
1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズは、ボストンハーバーの孤島(シャッターアイランド)にあるアッシュクリフ精神病院を訪れる。
内容
2010公開。
スコセッシ×ディカプリオは2作品目。欲望に塗れた人間やトチ狂った人間の描写が好き。危うさ、狂気、不完全さ、欲望、そして暴力を表現するのが最高に巧い。当然、ヒッチコックも好き。
ロボトミーの非人道的治療法がここでも。「時計じかけのオレンジ」、「カッコーの巣の上で」でもこの種の話が出てきて、自然と詳しくなってしまった。”逃げて”のメッセージで、医療施設そのものが何かを隠蔽している事実がわかる。ここまでが序盤。
夢の中の映像が美しい。紙が室内をヒラヒラ舞う映像も綺麗で、スコセッシっぽくないけど好き。いつまで夢の中にいるんだぁーってなって、死別した彼女を忘れないと前に進めない…なんてのは、インセプションと丸かぶりじゃねぇか。
水に溺れているってのはお酒に溺れているって意味だったのか。あと、海岸にいたネズミは本物だろうか?ありきたりなオチだけど、見せ方が面白かった。幻覚の理由と主治医の存在も説明されて、ラストできちんと伏線回収がされて計算されていた。前にスマステーションでおすぎが辛口評価してたのをなんとなく思い出したけど、きちんと伏線回収してくれる映画は有難い。
最後は自分でエドワードを演じて、ロボトミー手術を受け入れた…という意味なのだろうか。
星評価:★★★★☆