【コード理論パート2】:テンション・特殊コード
テンション
テンションとは「緊張」という意味。
テンションはコードのスパイス。足すことでおしゃれ度アップ。
・コードトーン(1〜7)に含まれていない音(9・11・13)を、1オクターブ上にのっけるのが基本。
・コードトーンの半音(2・4・6)とアボイドノートは除外する。
適用できるテンションは、コードの性質や曲の中での機能によって決まる。
メジャー型
ナチュラル系:9、11、♯11、13
オルタード系:♭9、♯9、♭13
機能和声によって分類している。
※理論書によっては♯と♭で分けている場合も有り。
C6(9)
C7(9)
C7(♭9)
C7(#9)
C7(11)
C7(#11)
C7(13)
C7(♭13)
C△7(9)
C△7(#11)
C△7(13)
メジャーセブンスコードで使用できるノート
♭9…… ×……Rに対して短9度
9…… ○
#9…… ×……マイナーの性質をもっているため、メジャーコードの性質を壊す
11…… ×……3に対して短9度
#11…… ○
13…… ○
♭13…… ×……5に対して短9度
マイナー型
*Cm6(9)
*Cm7(9)
*Cm7(11)
*C△m7(9)
特殊コード
add
addとは「追加する」という意味。
*Cadd9
*Cmadd9
sus
susとは「吊るす」という意味。
構成音の3度の音を4度に置き換えたもの。
使い方としてはドミナント→トニックで解決する前に挿入するのが一般的で、係留音として「焦らす」効果がある。
*Csus4
*C7sus4
資料:Cメジャスケールのテンション一覧
(1)C△7(Ⅰ△7:Tonic)
テンション:レ(9th)ラ(13th)
アボイド:ファ(11th)
(2)Dm7(Ⅱm7:Sub Dominant)
テンション:ミ(9th)ソ(11th)シ(13th)
アボイド:(他の理論書では13thがアボイド)
(3)Em7(Ⅲm7:Tonic)
テンション:ラ(11th)
アボイド:ファ(9th)(13thも?)
(4)F△7(Ⅳ△7:Sub Dominant)
テンション:ソ(9th)シ(#11th)レ(13th)
アボイド:なし
11thに#がつく理由が今のところ不明。
(5)G7(Ⅴ△7:Sub Dominant)
テンション:ラ(9th)ミ(13th)
アボイド:ド(11th) ⇒ Dm7/G、FM7/G、Gsus4、G7sus4などで使用可能。
(6)Am7(Ⅵm7:Tonic or Sub Dominant)
テンション:シ(9th)レ(11th)
アボイド:ファ(13th)
(7)Bm7(♭5)(Ⅷm7(♭5):Dominant)
テンション:ミ(11th)ソ(♭13th)
アボイド:ド(9th)
※セブンス(4つの和音)だと、第5音を省略する場合がある。