本書で「ストレングス・ファインダー」(自分の強みを知るテスト)のアクセスコードが同封されていますが、中古本の場合、既に使用されている場合が多いらしいので新書での購入をお勧めします。
内容
強固な人生を築く
成功を収めたすべての人々に共通することは、持てる才能を最大限に発揮し、自らの「強み」を磨き、仕事に活かす術を知っていることである。
*「強み」を生み出す3つの要素
才能(先天的) 無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン
知識(後天的) 学習と経験によって知り得た真理と教訓
技術(後天的) 行動のための手段
中でも最も大事なのは先天的な「才能」であり、それは何かを生み出す力を持つ資質である。真の強みを得るには、自らの「才能」を正確に把握し、知識と技術でその才能を磨くこと。
強みを見つける
才能を源泉を見つける3つの手がかり
・切望:本質的な欲求(特に幼少期に表面化しやすい)
・習得の速さ:教らなくとも、次にやるべきことをやってしまう
・満足感:いつまたできるかどうかを自発的に考えている
才能を見つけるために最初にやるべきことは、様々な状況下でどのような無意識の反応をしているか、自分自身をよく観察すること。
感想
私には、直感的にHUNTER×HUNTERが思い浮かんだ。漫画を知る人だけに理解できる例えだけど、才能を特定する「ストレングス・ファインダー」は、念能力を判別する「水見式」に酷似している。
「水見式」では、グラス内で起きる変化によって6種類(本書では34種類)に分類さる。また、自分がどのタイプであるかは先天的に決まっている。
グリードアイランド編では、ビスケから「才能」を磨く術を学んだ。有り余る才能を持つゴンとキルアだけど、ビスケとの出会いが無ければ、あそこまで成長はできなかったはず。これも、本書の解説と合致する内容。
…HUNTER×HUNTERとの関連性を見出すのはそこまでにして、「ストレングスファインダー」を受けた結果を。
まさに今の自分の心理状態を端的に示していて。
「未来志向」は今の現状に満足していないため、「学習欲」によって現状を打開したい。周囲の長所をとらえて「個別化」するのは、「自我」を周囲に認めてほしいという思いから。ルーチンワークをリスト化する癖があるのは「規律性」によって、物事を解決するタイプだから。うんうん、当たってる。参考にしながら社会に活かせる強みを具体的なことばとして探す。やっぱり、弱点に目を向けてしまうけど、弱点とは折り合いをつけて、強みを強化するってことだった。
*弱点との向き合い方
自ら選んだ分野で並外れた才能を発揮し、常に満足感を得るには、強みのパターンを知っておく必要がある。人の潜在能力を最大限に引き出すためには、性格や性格は一人一人異なるという事実を踏まえて、その個々の違いを活かすことが重要。「強み革命」を起こすためには、弱点にこだわり、スキルギャップを埋めることばかりに力を注がないこと。だからといって、「弱点を無視しろ」と言うのではなく、弱点とは上手く折り合いをつけることが重要。
「才能」をことばで表す
才能を表すことばは、包括的で精細な定義付けをすること。
例えば対人関係における才能という点は共通していてもその性質は明らかに違う。経験や学歴に関係なく、信頼関係を築くのが得意な人と人脈作りに優れた人とは、適した業務が当然異なる。