【コード理論パート4】:機能和声
機能和声とは
あるKeyを元にしてコードには様々な機能があり、その関係によって楽曲は進行する。
主音と代理コード
主音をⅠ、Ⅳ、Ⅴとして、代理コードについて機能を考えるときの基本は「構成音がT・SD・Dのどれに近いか」で判断。代理コードは主要三和音と共通する音が2つ以上あることが条件??
【主要3和音】:Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ
【代理コード】:Ⅱm、Ⅲm、Ⅵm、Ⅶdim
コードの機能
トニック(T)
最も安定感のあるコード。トニックからはどの和音へも移行できる。
サブドミナント(SD)
主音に対して完全4度上の音であり、「下属音」とも言う。
トニックからの進行を受けて曲の雰囲気を変えたり、抑揚感を出す働きがある。
ドミナント(D)
主音に対して完全5度上の音で、「属音」とも言う。
導音(ハ長調の場合は「シ」)が含まれるため、不安定となりトニックへ着地したい性質を持つ。
西洋音楽の世界では、サブドミンナントへの進行は禁則。現代音楽では普通に出てくる。
ドミナントモーション
ドミナントからトニックに解決する動き(緊張→緩和)をドミナントモーションという。
コーダルな音楽理論では、緊張と緩和を繰り返し、それを推進力として曲が進んでいく。
「シ・ファ」の音は減5度と呼ばれ、不安定な音となる。