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【読書】ネガティブを愛する生き方

投稿日:2019年6月27日 更新日:

【読書記録パート36】:ネガティブを愛する生き方

感想

自己受容

ちょうど3年前に、「反応しない練習」という本を読んだ。当時の自分の感想を振り返ると、ネガティブ感情に支配されることを恐れ、ネガティブを愛さず放棄しようとしている姿勢が在る。メンタルを崩してしまったのは、以前までの「ネガティブ感情を抑える癖」が大きな原因の1つだと気づいた。

一昨年の暮れにお世話になっている方からこの本を勧めて頂いた。

療養中は、カラダの状態を整えると同時に、「自分の弱さ」とひたすらに向き合う日々が続いていたが、メンタルが安定した後に職場に復帰して以降、"ネガティブ"と向き合う頻度は減っていった。通院を重ねて病気の症状が薄れ、今ではうつ病の症状が寛解したと思っていたが、この本を読んで「まだ治療が始まったばかりだった」…と思い知らされた。

・カルマを克服するためには、時に自分の愚かさや至らなさに愕然とし、いっそ死んでしまいたいと思うほどの自己嫌悪に苛まれる必要がある。そこを通らずして、根深いカルマの清算は成されない。自分の闇を受け入れるのだ。
・自分の中の薄汚さを、図々しさを、醜さを、拒絶せずに、否定せずに、受け入れるのだ。愚かで至らない自分を受け入れた上で、新たな自分を築き上げてほしい。

まずは実践したいこと。

①:恐怖、怒り、執着といったネガティブ感情を愛すること。
②:全ての自分のありのままの感情を、そのまま受け入れること。

ネガティブを愛することは、全く容易なことではない。作者が提起する「自己受容の姿勢」を身につけている人など、正直私の周囲にはいない。これは、ありのままの自分を受け入れること、表現することを恐れているからに他ならない。ネガティブを恐れ、自分と向き合うことに恐れているのだ。

・明言しておくが、あなたが抑圧を重ねれば重ねるほど、人間関係は歪む。
・自分を正常に保つための最善の方法は、「オープンであること」だ。自分に正直で在るということは、相手にも正直であるということだ。

自分が何を日頃考えていて、何に踠いていて、どんなネガティブを愛しているか。そして、どこまで自己受容できるか。これが真の努力の形なんだと、ようやく分かった。自分と対話し、ワガママの自分を表面化させ、感情を抑制しない生き方を実践し、自らの幸福活動を築く必要がある。

私たちは自分の感情を抑制して他者と同調すること、そしてネガティブを受け流すことが美徳だと誤った価値観を持っている。そうではなく、ネガティブ感情も含めてありのままの自分を受け入れることこそが、正しい努力の在り方なのだ。

・全てを受容するということは、愚かな自分も、至らぬ自分も愛おしいと思えることである。

感情抑制を続け、その場限りのポジティブを消費的に生産していることが努力と言えるはずがない。ネガティブを直視しない生き方に、自己成長があるはずがない。

うちゅう!

・私たちの人間の内側には、宇宙がまるごと凝縮されている。
・私がいつも、生徒たちに宇宙真理や法則を教えながら、定期的に念を押すことがある。それは、「私から教えられることを真に受けるな」ということ。

やはり、考え方の基礎にあるべきことは「自分のアタマで考える」ことにあって。筆者の描き方が「責任逃れの発言」ではないかと捉える人もいるかも知れないけど、それが真理だと思う。自分の幸せは、自分しか知り得ない。

じゃあ、"ありのままの状態"とは何なのか。与えられすぎて育ってきた私たちは、虚像の姿を一度解体して、"ありのままの状態"を再構築する必要がある。自分の場合は、ブログを通じてずっと考えてきているし、これからも思考を続けたい。

筆四国八十八ケ所巡礼中に生じた"霊的体験"を起源として、「宇宙真理を感じ取る力」を得たという冒頭の話で面食らい、単にスピリチュアルな内容だと誤って解釈し、拒絶反応を起こしてしまう人もいるかもしれない。

この辺り…仏教や哲学の知見が無ければ、読み進めるのを止めてしまうかもしれない。この巡礼中に起きた霊的体験とは、"意識の枠"が崩れて、阿摩羅識(あまらしき)の世界へ到達したように私には映った。

ユングの集合的無意識についても触れてあって、九識の概念=「生命の根源は宇宙生命でそれぞれが繋がっている」という内容について、冒頭から何度も述べられている。

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