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【映画】エル・トポ

投稿日:2018年12月10日 更新日:

【映画記録 パート50】:エル・トポ

あらすじ

黒装束の流浪のガンマン、エル・トポは、幼い息子を連れ砂漠を行く。行き着いた村は、山賊の襲撃による大虐殺の後で、あたり一面、血の海だった…。

感想

1970年公開。

カルト映画の金字塔と呼ばれるエル・トポを鑑賞。個人的にホドロフスキーの映画は3作品目。

若き頃のホドロフスキーがイケメン!!!青空と砂漠の土色と雑草の緑が綺麗なのに、いきなり死体の山。冒頭から綺麗なものと狂気の描写がミックスされる。人間がイヌになるあたりの描写も、突然人が死ぬシーンも、人間とは一体何か?を常に突きつけられている気がする。ホドロフスキーの作品に裸がたくさん登場することも、同義の疑問提示であると思う。

だからといって、人間がイヌと同じ存在だと示しているのではなく、人間が神と同じと主張している訳でもない。人間とは、どういう存在なのか。どういう生き物なのか。生きる、死ぬとは一体何なのかを描いている。

我々が生きて、例えば会社や家庭で体裁を保っていることが、どれだけ愚かなことかを気づかせてくれる。もっと、本質的に、原点に立ち返り、生きることについて考えろ!というメッセージががホドロフスキーの映画から発せられている。ただ、興味深いことに逆のメッセージも同時に受け取れる。そんなこと考えても人は死ぬし、どうしようもないということも含まれている。そう、表裏一体がこの世の理(コトワリ)なのだ。そういう点も、ただ説教臭いだけではなく、好きなところだと思う。

ちんちんもおっぱいも、暴力も衣服も、全てが無力であり、全てが宇宙で。意味があり、無意味である。ホドロフスキーの映画が難解だと言われるのは、その感覚を理解できなければ映画を見ても何も感じない気がする。タダのクソ映画としか思えない。

決闘シーンはホーミーがBGMで、どんどん観念的な描写に近づいていった。

お前は自己発見のために撃つ。
俺は自己喪失のためだ。
自己を失ってこそ完璧だ。
そのためには愛すればいい。

ホドロフスキーの作品に共通する点は、めちゃくちゃ疲れるというか、一旦停止ありきで観ないとしんどい…。
あと、解説なしで見ると全然分からんことが多い。

見返したら評価がまた変わるかもしれんけど、星3つ。ホーリーマウンテンの驚愕度合いには勝てなかった。

星評価:★★★☆☆

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